●2009スタート●
2009がスタートしました。
今年もよろしくお願いいたします。
僕は新年早々、出張から仕事始め等、バタバタとスタートしました。
2008年を振り返ると、耳にタコが出来るほどの「不況」のキーワード。
ちょっと触れたいと思います。
歴史を振り返ると、不況と好況の繰り返しは人知の及ばない規則性の元繰り返しますが、それは必ず「波」として現れます。
よく、経済学者や株で儲けた人が「経済を予測する」なーんて言ってますが、経済は天気予報と同じカオス理論に基づくので、人間には未来の確定的な経済予測は不可能です。
今回の不況の引き金となったのはサブプライムですが、背景にはアメリカに端を発する住宅バブルの「行き過ぎた好況」がありました。
日本とは関係のない話のように思えますが、アメリカの好況は、日本の好況に密接につながっています。
あの日本を代表する優良企業のトヨタは、グローバル市場で躍進し、GMを超え更なる発展を獲得しましたが、背景には住宅バブル・金融クレジット商品が発展したおかげで、アメリカの中流層がローンを組んバンバン車を買えるようになった舞台裏があります。
物を作るトヨタを実業、サブプライムの原因となったローン等の金融商品をつくる銀行・証券・ファンドを虚業とし、実業を虚業よりも崇める傾向にある世論は、今回の諸悪の根源を虚業に押し付けますが、彼らの複雑(怪奇)な金融商品があったからこそトヨタは儲かったのです。
そして、その好況の行き過ぎが波としてゆり戻し、日本に不況をもたらしました。
ここから教訓として学べることは、企業にとって一番大切なことは、「絶対的な強者」になることではなく、「適者」になること、つまり状況に適応することです。
「適者生存」の原理がダーウィンも提唱する生物と企業のセオリー。
今年は通年どおりのビジネスではなく、状況が変化したからこそ変化を楽しむビジネスを進めて行こうと思います。
「 おもしろき 事もなき世を おもしろく
すみなすものは こころなりけり 」
— 作 高杉 晋作 (辞世の句) —
不景気で大手が尻ごみし、新しいことにチャレンジできない状況だからこそ、我々ベンチャーは新たなサプライズを市場に与えていく一年にしたいと思います。