●AppleをAppleにしているもの●
世界で一番ブランディング・イメージ価値の高い企業-Apple【アップル】(アメリカ)。
Mac(マック)や、ipodで有名ですね。
しかし、ここまで来るまでには多難がありました。
なんと、創業者であり現CEOのスティーブ・ジョブスは、下克上によってアップルを追放されていた時期があるのを知ってますか?
戻ってきたのは比較的最近ですが、Macの売れ行きが低迷一直線のアップルを、戻ってきてからはipodの開発でV字回復させました。
アップルとは何か? ジョブスの強みとは何か?
今日は面白い記事を見つけたのでご紹介します。
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《AppleをAppleにしているもの》
ワシントン大学で受講しているMBAの授業もあと3ヶ月を残すばかり。
来週から始まるクラスの一つが「General Management & Strategy」というクラス。
Microsoftの戦略コンサルタントを勤めるCharles Hillというやり手の教授の授業は、スピード感とテンションの高さで大好きなクラスの一つだ。
最初の授業が「Apple 2008」と題したケーススタディ。
Appleの歴史を勉強した上で、Appleの長所・弱点、そしてそれを取り巻く環境を解析する(SWOT analysis)というクラスだ。
妻が「あなたが教えるべき」というぐらい楽しいテーマなので、水を得たさかなの様にレポートを一気にまとめて準備完了。
せっかくなので、キーポイントをここに書いてみる。
Appleの強みはいろいろとあるが、「他の企業がそうかんたんにはまねできない強み」という意味で絞り込めば、以下の2つになる。
■1. デザイン重視のカルチャー
「Steve Jobsが商品のデザインの細かなところまで口を出す」という話は有名だが、単にそれだけの話ではなく、Jonathan Iveが率いるデザイン・チームの商品開発に関しての特権を与え、それを開発陣が許してしまうカルチャーを作ってしまったところにSteve Jobsのすごさがある。
これが、iPod nanoやMac Book Airのような「ただただセクシー」なデバイスを作ることを可能にしている。
一般のハードウェア・メーカーは、「デザイナーはケースだけ作っていればいいから、中身は俺たちにまかせろ」的なもの作りのカルチャーがしみついているので、デザイナーが「コスト度外視でネジが見えないようにして」とか「重くなってもいいからアルミの削り出しのケースを使いたい」などと言ってもなかなか通らない。
「中身よりも外身が大事」「デザイナーの方がエンジニアよりも最終決定権を持つ」ぐらいの大きな変革を社内に起こさない限り、Appleのような製品はなかなか作れない。
■2. iTunes Store
iTunes Storeはその仕組みやコンテンツの充実度で既にMicrosoftやNokiaの2年先を走っているが、根本的な強みはそこにではなく、「既に数百万人のユーザーがiTunes storeでいろいろなものを抵抗なく買っている」という事実にある。
だからこそiPhone向けのApp Storeはあっというまに成功をおさめたわけで、そんなユーザーを抱えていないMicrosoftやNokiaは仕組み作りだけでなく、ユーザー集めから始めなければならないから大変だ。
特筆すべきは、iPhone向けのアプリの販売が、通信キャリアの課金システムを使わずに成り立っている点で、それが世界規模でのアプリの流通コストを極端に下げ、開発者を夢中にさせているのだ。
そして弱みと言えば、この一点に限られる。
— Steve Jobsの現実歪曲空間を作る力に頼ったビジネス —
Jobsがすごいのは、
・新商品の発表を一手に引き受けて見ている人を酔わせるプレゼン能力(Marketing)
・とことん細部までこだわったデザインを追求するリーダーシップ(Design)
・音楽業界や携帯電話業界の常識を塗り替える契約を交わしてしまう交渉能力(Business Development)
この三つを持ち合わせ、文字通り業界を乗り越えたビジネス革新を起こしてしまったこと。
Jobs抜きでどこまでファンをつなぎ止められるか、どこまでデザイン重視のカルチャーを維持できるか、業界の壁を乗り越えた革新を起こし続けることができるか、がこれからのAppleを担う鍵となってくる。
(出展:http://satoshi.blogs.com/)
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ちなみに、ジョブス氏は、3つの会社を経営し、一つを潰し、一つは追放されています(現復職のアップル)。
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